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(23)“北海道から来た草”

 香川県の塩田跡地などの一部には、アッケシソウ厚岸草)という草が生えているところがあります。この草は、一年草で、5~6月ごろほうきを逆さにしたようなふっくらとした芽が生えて、春から夏にかけては緑色で、秋の訪れと同時に全体の色が赤くなり平たくて丸い実を結びます。その赤い葉の群落の広がり方が海中の珊瑚に似ていることから別名サンゴ草とも呼ばれています。本県では、昭和3年に詫間塩田、坂出の木沢塩田などで発見され、かっては瀬戸内海沿岸各地の塩田などで自生していたようです。しかし塩田の廃止とともに現在では限られた生育環境でわずかの個体が残っているのみで、絶滅危惧種に指定されています。

 アッケシソウは、その名の由来のとおり、北海道釧路近くの厚岸湖湖畔で明治24年に発見されたものです。この草は、寒冷地における代表的な植物で、海水の浸入する砂泥地などの汽水域にのみ生育する塩生植物で、内湾の塩性湿地の干潟の陸地側に一面に広がった群落を作ります。しかし、現在、厚岸湖湖畔でもほとんど姿を消してしまい、群落があるのは主としてオホーツク海側沿岸だそうです。特に網走市郊外の「能取湖(のとろ)湖」南岸には国内最大級の群生地があるそうです。

 このアッケシソウは、塩を北海道に運んだ北前船が讃岐に持ち帰ったといわれています。北前船は、17世紀に、西回り航路が整備されて、蝦夷地や本州の日本海沿岸諸港と瀬戸内海諸港を経て大阪を結んだ回船です。千石船とか弁才船(べざいぶね)ともいわれています。

 この船は、船の深さを浅く、幅を狭く、かわら(船底材)を短くしています。したがって、水押を長く垣立(船の両舷に柵のように立てる垣)を高く、船尾のふくらみを大きくし積載能力を高くする構造になっています。船の大きさは300~600石積みのものが多く、中には1,500石をこえるものもありました。多度津町の資料館には宝暦年間(1755年)に塩飽諸島の高見島八幡宮に奉納された弁才船千石船)の縮尺10分の1の模型が展示されています。

 瀬戸内沿岸の塩は江戸時代から明治にかけ、北前船で北海道に運ばれました。帰り船には、海辺の砂混じりの昆布や魚粕(かす)が積み込まれ、さらに船の安定を保つために船底に石や砂が運び込まれました。その石や砂に混じってアッケシソウの種子が塩田地に運ばれたのではないかといわれています。

 網走市郊外の能取湖には、アッケシソウが赤く色づく九月初旬から、1カ月間で約14万人が見物に訪れるといいます。塩田の廃止、埋め立て、海洋汚染といった流れの中で今、瀬戸内のアッケシソウは絶滅の危機に瀕していますが、讃岐と蝦夷地との交易を物語る歴史の証人ともいえるものです。

○訪れてみたいところ
新浜緑地公園
 高松市屋島西町にあるこの公園にはアッケシソウが生えていると聞きます。
宇多津町産業資料館
多度津町立資料館
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