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(17)“信長・秀吉・家康の朱印状が残る島”

 江戸時代、1万石以上の領主を「大名」といい、それ未満の領主を「小名」といいました。香川県の塩飽諸島は、この大名でも小名でもない「人名」が支配したところとして特色ある歴史を持っています。

 塩飽諸島とは岡山県児島半島と香川県坂出市の間の瀬戸内海狭水域に浮かぶ大小28の島々のことをいい、昭和63年(1988年)4月、これらの島に橋脚を建て、瀬戸大橋が開通しました。この辺りの海は、東西から潮流が微妙にぶつかり合い白く湧き立つように見えることから“塩飽”と言われるといいます。塩飽諸島塩飽水軍の根拠地でもあります。

 塩飽の海は畿内に近く、古代より瀬戸内海海上交通の要衝の地だったところで、中央で政権を掌握するためには、塩飽を押さえておく必要がありました。このため、ときの権力者は、常に塩飽に特権を与えて保護しました。特に戦国時代から江戸時代を通じて、塩飽水軍はときの権力と密接な関係を持ち、運輸、交易、軍事に強力な力を発揮しました。

 塩飽諸島の中心である本島には、7通の朱印状が残されています。年代の古い順では、織田信長の1通が大坂石山本願寺との抗争の時、豊臣秀吉の1通が九州島津氏を討伐する時、豊臣秀次の3通が朝鮮出兵の時、徳川家康の1通が関ヶ原の戦いの時、最後が徳川秀忠の1通です。これらは、塩飽衆を自己の支配下に組み込むために出されたもので、特に、秀吉のものは、塩飽領1250石を650人の船方衆に与えるという内容で、その後の塩飽の命運を決定づけたものです。小田原攻めの際も兵士や兵糧を輸送しています。

 これらの朱印状により、塩飽では明治維新まで、幕府の支配を受けながら1250石を650人の船方衆が領有して支配するという特異な政治体制がとられました。この船方衆は船の所有者と乗組員の総称で、1250石を領有するかわりに動員があれば船で出動することを義務づけられており、大名小名に対して「人名(にんみょう)」と呼ばれ、それぞれが個々に人名株を持っていました。650人は御用水主(かこ)の動員数で、その配分は、元禄13年(1700年)で、本島308、広島76、高見島77、佐柳島7、手島66、牛島37、沙弥島9、瀬居島20、与島40、櫃石島10でした。

 しかし、一般の人名層は島政に参加していたわけではなく、塩飽全体の支配は、近世初期以来、宮本家・吉田家等4家の年寄(としより)の中から年行司(としぎょうじ)1名が互選されて行われていました。この年寄は世襲され、在地領主的存在として200年にわたって島民に君臨していました。しかし、塩飽大工一揆など一般人名層の不満も噴出し、寛政4年(1792年)、幕府は世襲の年寄を解任し、人名の意向を入れた新しい年寄を選ぶこととしました。塩飽勤番所はこの改革に際して建てられたもので、以後年寄りが毎年回り持ちで詰め、この島の統治に当たりました。中には、信長らの朱印状大岡越前の守の漁場の裁許書、咸臨丸乗組員の遺品など、貴重な品が展示されています。

 塩飽衆は海外にも進出して倭冦として活躍したとも伝えられます。また江戸時代には多くの廻船を操って巨額の富を蓄えたときもありました。塩飽諸島の中心である本島は面積6平方キロ、周囲16キロの小さな島ですが、この島には40件もの国、県、市指定の文化財があり、また、かつて24の寺院と11の神社があり、往時の隆盛ぶりを知ることができます。

○訪ねてみたいところ
本島の塩飽勤番所跡
本島の正覚寺、持宝寺、東光寺などの寺院
笠島城跡と笠島の街並み
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