スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(94)“日本の中にあるオリーブに囲まれたエーゲ海の風景”

 瀬戸内海の中に浮かぶ小豆島では、5月末から6月上旬にかけて、清楚な純白のオリーブの花が開きます。やがて青い実を結び、たわわな実はグリーンとなって秋が深まる頃には濃いワインレッドに染まります。また、オリーブの実の“新漬け”は小豆島の秋の味覚の一つとなっています。オリーブは昭和41年に香川県の県花・県木に指定され、小豆島オリーブの島ともいわれています。
 オリーブは、モクセイ科の常緑樹で、その原産地は中東シリア周辺の小アジアとされています。これが今から5千年から6千年前に栽培されるようになり、地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に広がっていきました。オリーブの栽培を地中海沿岸に広めていったのは、通商や航海術に長けていたフェニキア人、ついで高い文化を誇ったギリシャ人、さらに大帝国を築き上げたローマ人達だったといわれています。

 日本にはじめてオリーブオイルを持ち込んだのは、約400年頃前の安土・桃山時代、キリスト教伝道のため来日したポルトガル人神父だといわれています。当時はオリーブオイルのことをポルトガルの油、訛ってホルトの油を呼んでいたようです。しかし、オリーブの木が伝来したのは、それよりももっと後、幕末の文久年間(1861~64)の頃で、幕府の医師林洞海が横須賀に植えたといわれています。
 この間、日本人はオリーブの存在は知っていたようですが、それがどのような木であるかは知らなかったようです。宝暦10年(1760)頃、当時高松藩に仕えていた平賀源内がモガシをオリーブの木と間違えて、ホルトの木と名付け、栗林荘(現在の栗林公園)に植えたというエピソードが残っています。 その後、明治に入り、様々な人によって栽培が試みられましたが、いずれも根付くまでには至りませんでした。

 明治41年(1908)、農商務省がイワシやマグロの缶詰に使うためのオリーブ油を国内自給するために、三重、香川、鹿児島の3県を指定してアメリカから輸入した苗木で試作を始めました。香川では、小豆島の内海湾を望む西村の地に試験地が創設され、119アールの畑に519本の苗木が植栽されました。そしてこの3県の中で、香川の小豆島だけが栽培に成功しました。
 これは、年平均気温15.0℃、年間降水量1200mm程度という小豆島の温暖寡雨な瀬戸内式気候が地中海沿岸とよく似ていること、台風被害が少ないこと、それに栽培者、加工業者のたゆまぬ努力があったからだといわれています。
 試験研究の継続と農家への普及により、小豆島はわが国最大のオリーブ生産地となりました。その後、昭和34年の輸入自由化による安価な外国産加工品の増加などから、その栽培面積は昭和39年の130haをピークに昭和60年代には34haまで減少しました。しかし、平成元年以降、イタリア料理や健康食品ブームの中で再び国産オリーブが見直され始め、平成13年度には42haまでに回復し、最近では庭園樹や街路樹等の緑化木としても植えられています。また、“オリーブ茶”など新たな商品開発も取り組まれています。

 明るく温暖な小豆島の気候風土は、オリーブのふるさと地中海によく似ているといわれています。小豆島町西村地区の内海湾を見下ろす丘にはオリーブの農園が広がり、眼下の瀬戸内海と一体となったその景観は日本のエーゲ海を思わせるスポットとなっています。このオリーブの丘には、小磯良平、猪熊弦一郎、中西利雄などの著名な画家も来て、絵筆を取っています。
 また、平成元年(1989)には、オリーブ発祥の地であることから、小豆島とほぼ同じ面積であるギリシャのエーゲ海に浮かぶミロス島と、オリーブの原産地との交流を深めるため、姉妹島としての調印が行われました。小豆島には、青と白の鮮やかなコントラストが印象的なミロス島そのままの風景を見ることができます。
 平成20年(2008)は、小豆島でオリーブ栽培が始まってから100年目の年に当たります。
●訪れてみたいところ

○農業試験場小豆分場
 ここでは、オリーブ、花き、いも類等小豆島特産作物の栽培技術に関する試験研究が行われています。この施設は、明治41年、小豆郡西村(現小豆島町内海)に農商務省指定のオリーブ試験地として創設されたものです。その後、昭和12年、香川県畑作試験地が現小豆島町池田に創設されオリーブに関する試験も同所に移管されました。昭和25年には、畑作試験地が農業試験場小豆分場と改称され、昭和63年に西村ほ場が香川県オリーブ公園として開園されました。
 オリーブの品種は、世界で500種以上あるといわれていますが、本県へは約50品種が導入され、そのうち、「ミッション」、「マンザニロ」、「ネバディロ・ブランコ」の3品種が一般に栽培されています。いずれも用途から果実加工(テーブルオリーブス)用、油用、兼用種に分類できます。

小豆島オリーブ園
 オリーブの木に囲まれた散歩道、ジャスミン・ミモザ見本園のほか、オリーブオイルを使った料理のレストランやオリーブ用品を販売するショッピングコーナーなどがあります。また、オリーブの原木があります。

小豆島オリーブ公園
 内海湾を見下ろすオリーブの丘に立つ「ギリシャ風車」は、エーゲ海を想わせます。また、オリーブの収穫から商いまでの様子を再現した「オリーブ記念館」のほか、約200種類のハーブが栽培されている「ハーブガーデン」、ハーブを材料にリースやポブリづくりを体験できる「ハーブクラフト館」、摘み立てのハーブティーが楽しめる「ハーブ喫茶 グリース」などがあります。
オリーブ公園畑

オリーブ公園風車

オリーブ記念館前

アテネ像

ギリシャ彫刻

オリーブ油を汲む人

エリエストローダ

東から見たサンオリーブ

ふれあい広場

サンオリーブから西を見る

サンオリーブ


  小豆島オリーブ公園ホームページ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

四国のブログ

FC2Blog Ranking

全記事(数)表示
全タイトルを表示
讃岐
リンク
カウンター
琴平電気鉄道
栗林公園・一宮・金毘羅に便利 !
映画DVDファッション雑誌無料ブログパーツ
カテゴリー
歴史・旅行リンク
にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村 トラコミュ 讃岐の伝説へ
讃岐の伝説
にほんブログ村 トラコミュ 高松松平藩へ
高松松平藩
にほんブログ村 トラコミュ 日本の文化へ
日本の文化
最近の記事
天気予報
高松の天気予報
-天気- -FC2-
最近のコメント
時計
出来屋の電光掲示板
QRコード
QRコード
国盗りカウンター
プロフィール

讃岐の出来屋

Author:讃岐の出来屋
おいでま~せ、出来屋のページヘ""

カレンダー(月別)
04 ≪│2017/05│≫ 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。