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(15)“丸亀の殿様は婆娑羅大名佐々木道譽の子孫”

 「婆娑羅(ばさら)」という言葉は、仏教語で、梵語(ぼんご)(サンスクリット語)の「金剛」を意味し、金剛石がすべてを打ち砕くことから既存の常識や道徳を踏みにじる行為を意味するようになったと言われています。室町時代の初期の南北朝時代には、伝統権威や身分秩序を無視し、華美で人目を引く服装や傍若無人な振る舞いを好む社会風潮、文化的流行がありました。「婆娑羅」はこれを表した言葉で、実際に当時の流行語として用いられていました。そしてこの当時、それまでの常識を打ち破って新しい価値観を築こうとした大名は、「婆娑羅大名」と呼ばれていました。南北朝時代の武将である佐々木道誉(どうよ)(佐々木高氏(京極高氏)、出家後の名が「道誉」)は、この「婆娑羅大名」として有名であり、丸亀京極家の先祖です。

 京極家の先祖は、平安時代初期に、字多天皇の第八皇子敦實親王が滋賀県北部の佐々木の荘を開いたのが始まりで、近江源氏と称せられていました。四ツ目結の家紋を勅許された家柄です。源平の戦いでも活躍し、宇治川の合戦で佐々木高綱が先陣争いをしています。佐々木氏は、鎌倉時代には評定衆を歴任した名門で、北近江を領有し、京都の京極に居住したことから京極を名乗るようになりました。

 京極氏からは、南北朝時代、佐々木道誉が出、足利尊氏・義詮(よしあきら)・義満の室町幕府三代将軍に仕えて活躍し、山名・一色・赤松の諸氏と並んで四職の一つに数えられるほどになりました。道誉は、茶道、華道、香道、歌道においてもすぐれた力量を発揮し、しかも世間の人をあっと驚かせるようなスケールの大きい、奇抜なことをやった人のようです。

 しかし、京極家もやがて衰退に向かい、一時は領地を失います。その後、豊臣秀吉の時代の文禄4年(1595年)、京極高次(たかつぐ)が大津城主となって6万石を領し京極家を再興します。さして戦功もない高次が出世したのは、姉が秀吉の側室として寵愛を受けていたためで、周囲からは「ほたる大名」と陰口をいわれたそうです(女性の「尻の光」で出世したという意味)。高次は浅井三姉妹(淀殿・初・小督)の次女お初を娶(めと)り、豊臣氏と徳川氏の閨閥に連なります。関が原の戦いの時には徳川方につき、大津城に籠城して豊臣方の大軍を釘付けにした話は有名です。この功績により高次は家康より若狭小浜8万5千石、その子忠高は徳川秀忠の娘を娶り松江藩26万4千石へ移封されます。

 しかし忠高が、嗣子の無いまま急死したため領地没収となります。これは忠高が正妻に遠慮して庶子(しょし)を跡継ぎとして幕府に届け出なかったためであるとも言われています。幕府も一度は法度どおりに家名断絶にしましたが、名門京極家の絶えることを惜しんで、忠高の甥である高和に京極家を相続させ、播磨龍野に6万石を与え、次に、万治元年(1658年)、山崎氏の後の讃岐丸亀6万石へ移封しました。

 讃岐では豊臣秀吉によって讃岐一国を与えられた生駒氏の治世が四代54年間で終わり、東讃岐には松平氏、西讃岐には山崎氏が入りましたが、山崎氏は跡継ぎが無いためにその治世はわずか三代17年で終わっていました。こうして初代高和から明治維新までの約212年間、京極家は丸亀城主として西讃岐を治めました。

 一度御家断絶の憂き目にあったということは京極家にとって大きな教訓として残ったのでしょう。お家断絶にならないよう、元禄7年に、丸亀藩からわざわざ1万石を分けて支藩として多度津藩を設けています。

 また、京極家には、先祖の地は近江であるという強い思いがあったのではないかと思われます。二代藩主京極高豊(たかとよ)は、貞亨5年(1688年)に池泉回遊式大名庭園である中津に万象(ばんしょう)園(えん)を築造しており、この約1万5千坪の園内には、近江の琵琶湖をかたどった池泉に近江八景をなぞらえた島々が配されています。この万象園は日本三大海浜庭園のひとつに数えられています。

 丸亀市では、平成12年(2,000年)から、「婆娑羅」の気風を受け継ぎ再び丸亀の顔として賑わいのある街になることを期待して、「まるがめ婆娑羅まつり」が夏のイベントとして催されています。


 




 


○訪ねてみたいところ
丸亀
中津万象園
丸亀市立資料館

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