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(86)“姫路の中にあった讃岐”

 讃岐は、古代から、大内、三木、寒川、香川、阿野、鵜足(うたり)、那珂(なか)、多度、三野、豊田の11郡から成り立っていましたが、江戸時代に東讃の高松藩と西讃の丸亀藩の2藩に分割されます。
西讃の丸亀藩領地は、寛永18年(1641年)の山崎氏の入封に始まり、後に京極氏が萬治元年(1658年)、豊田・三野・多度の3郡全部と、那珂、鵜足郡2郡のそれぞれ一部を合わせた5万67石を与えられます。那珂郡は上金倉・下金倉・買田・宮田・追上・山脇・新目・後山・帆山・生間・大口・福良見・今津・中府・津森・田村・山北・櫛無・佐文村の19カ村、鵜足郡は土居村の1か村がそれぞれ丸亀藩の領地でした。
 丸亀京極藩は、この讃岐国内5万67石のほか、播磨国揖保郡のうちの興浜村など29カ村1万石を飛地として与えられ、都合6万67石が丸亀京極藩の領地とされていました。その後、元禄7年(1694年)に幕府の許しを得て、丸亀藩領内1万石を分封して多度津藩とします。

 姫路市の南西部、揖保川の河口付近に「網干(あぼし)」というところがあります。ここは播磨国風土記の頃には渦を巻いた淵があったので宇頭川(うずがわ)とも呼ばれていたところです。
 網干は中世より瀬戸内海海運の中心として栄えた港町です。室町期の文安2年(1445)、兵庫北関を通過した網干船籍の船は、播磨国内では室(御津町室津)に次いで多かったそうです。江戸期に入ると、揖保川沿いの北にある龍野から、醤油をはじめ周辺の農産物など様々な物資が川船で運ばれ、大坂への集積地として栄えました。

 江戸時代の初め頃、網干は姫路藩領でしたが、寛永14年(1637)、龍野藩京極家の領有となりました。京極氏は、近江の源氏・佐々木氏を祖とし、南北朝時代には足利尊氏に従い各地で転戦した佐々木高氏(道誉)を輩出し、室町幕府では山名・一色・赤松と並び四職の一つを占めていた家柄です。
 ところが、万治元年(1658)、龍野藩主・京極家は讃岐丸亀藩に移封されます。この時、網干の町は興浜地区と新在家地区に分けられ、西半分の興浜は引続き京極家が治めることになり、丸亀藩の飛地とされました。このため丸亀藩は、この地に陣屋を設け、代官、奉行を置いて治めます。これを網干陣屋といいます。当時、丸亀藩の興浜と龍野藩の新在家との間には、南北に溝が掘られて小川が流れ、それを境として1日2回通行を許可される境橋という小さな石橋が唯一の往来手段だったそうです。

 揖保川の河口付近には川船で運ばれてきた年貢米を納めた蔵が並び、港は出入りの船で賑わい、海上安全を祈願した金毘羅大権現の分霊が祀られていました。また、参勤交替の際御座船に乗って立ち寄る丸亀藩主のために、茶屋も建てられていました。こうして網干は幕末までの約230年間、姫路の中の讃岐として残りました。
 
 なお、(15話)“丸亀の殿様は婆娑羅大名佐々木道譽の子孫”を参考にしてください。

●訪れてみたいところ
網干陣屋跡
 明治維新のときに網干陣屋の建物はほとんど取り壊されてしまいました。現在、門が復元されて歴史資料館となっており、周囲は小公園として整備されています。また、興浜と新在家の間を流れる小川も無くなっていますが、橋は道端に移設され名残を留めています。
 陣屋跡の周辺には本瓦葺の旧い家屋や、漆喰に塗り込められた土蔵などが集中し、昔日の町並を偲ぶことができます。また新在家地区にも虫籠窓が残る旧家が所々に残っています。網干川に接する北側の町並は、現在改修されてコンクリートで固められていますが、この辺りが龍野醤油の積出し港のあったところで、現在でも蔵の一部が残っています。
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